【進学 不安 選択】進学か就職か迷う高校生へ|納得できる選び方のヒント|男の子の樹

こんにちは、「男の子の樹」です。高校生のお子さんを持つ親御さんの中には、「うちの子、卒業後のことで悩んでいるみたい」「進学させたいけど、本人は就職したいと言っている」と心配されている方も多いのではないでしょうか。

特に男の子の場合、「早く自立したい」「お金を稼ぎたい」という気持ちから就職を希望するケースも少なくありません。しかし親としては、「進学してより良い教育を受けさせたい」という思いもあるでしょう。

今回は、進学か就職か迷っている高校生とその保護者の方に向けて、それぞれの選択肢の特徴を比較し、納得のいく進路選択をするためのポイントをご紹介します。お子さんと一緒に考える材料として、ぜひ参考にしてください。

目次

進学と就職、多様な選択肢を理解する

高校卒業後の進路は、単純な「進学か就職か」の二択ではありません。

それぞれの中にさらに多様な道があります。

【進学の主なパターン】

  • 大学(4年制):幅広い教養と専門知識を学べる
  • 短期大学(2年制):短期間で実践的な知識を身につける
  • 専門学校(1〜3年制):特定の職業に直結する技術を習得する
  • 各種学校:語学・美容・福祉など特定分野に特化した学校

【就職の主なパターン】

  • 一般企業への就職:営業、事務、製造など多様な職種がある
  • 公務員:市役所職員、警察官、消防官など安定した職業
  • 準公的機関:自衛隊や郵便局など
  • 家業を継ぐ:農業・商業など家族の事業を引き継ぐ

さらに、進学と就職の中間とも言える「就職進学(しゅうしょくしんがく)」という選択肢もあります。
昼間は仕事をして夜間に学校に通うパターンや、会社が提携している学校で資格を取得しながら働くパターンなど、多様な道が広がっています。

進学と就職、現在の状況はどうなっている?

まず、高校生の進路選択の現状について確認しておきましょう。

文部科学省の「令和5年度学校基本調査」によると、2023年3月に高校を卒業した生徒の進路状況は以下の通りでした。

  • 大学・短大・専門学校などに進学:約73.2%
  • 就職:約17.2%
  • その他(進路未定、浪人など):約9.6%

このデータからも分かるように、多くの高校生が「進学」を選んでいますが、就職を選ぶ生徒も約6人に1人いる計算になります。特に地方や工業高校・商業高校などの専門系高校では、就職率が50%を超えるケースもあります。

最新のデータによると、高校新卒者向けの求人倍率は約2.92倍と高水準を維持しており、高卒就職市場は「売り手市場」となっています。
就職を選択しても、選択肢は広がっていると言えるでしょう。

納得いく選択をするために確認すべきこと

進学か就職かを選ぶ前に、まずは必要な情報を整理しましょう。お子さんと一緒に以下のポイントを確認してみてください。

自分の適性を知る

「自分は何が向いているんだろう?」「どんなタイプなんだろう?」と悩んでいるお子さんには、適職診断などを受けてみることをおすすめします。自分に合った分野が見つかるかもしれません。

最近では無料でできるオンラインの適職診断も多数あります。
親子で一緒に受けてみて、結果について話し合うのも良いでしょう。

情報収集をしっかりと

大まかでも構いませんので、まずは就職・進学ごとに必要な情報を調べてみましょう。意外と、自分が知らなかった発見が多く見つかり、自分の気持ちが固まるかもしれません。

進学を検討する場合の情報収集ポイント:

  • どのような専門学校・大学があるか
  • 入学金や授業料はどのくらいかかるか
  • 就職率はどのくらいか、就職先はどんなところが多いか

就職を検討する場合の情報収集ポイント:

  • 高卒で就職できる会社はどれくらいあるか
  • どのような職種があるか
  • 高卒で就職をした人の声

周囲の意見を聞いてみる

就職と進学のどちらを選ぶかは、今後の人生の分岐点と言えるほど大切な選択です。一人で考えるだけではなく、周りの人に意見を聞いてみると、自分が考えていなかった視点を知ることができます。

将来のイメージがリアルに想像できるようになり、進みたい方向が見えてくることもあるでしょう。

両親や友達、学校の先生など、様々な立場の人に話を聞いてみることをお勧めします。

進学と就職それぞれの特徴

判断材料として、進学と就職の特徴を詳しく見ていきましょう。

就職の良い点

  • 早く社会人経験を積める
     高校卒業後すぐに働き始めると、同年代の大学生が卒業する頃には、すでに4年間の社会人経験を積んでいることになります。職場でのスキルアップや昇進も早く、より高いレベルの人間力と経験、知識を培うことができます。
  • 10代からお金を稼げる
     早くから自分の力で収入を得ることで、経済的な自立が可能になります。同年代の学生よりも大きな収入を得られることで、自信にもつながるでしょう。
  • 手厚い教育を受けられる
     高卒で入社する社員は、年齢的な側面もあり、大卒者に比べてより丁寧な教育を受けられる傾向があります。初期段階での手厚いサポートは、仕事へのストレスを早期に緩和する効果もあります。

就職の課題点

  • 選べる職種が限られる
     高卒で就職する場合、専門卒・大卒のみを採用している会社も多く、希望する職業の求人がない場合があります。自分の希望している仕事が求人として出ていない可能性もあります。
  • 収入面での差がある傾向
     全体の傾向として、専門卒・大卒で就職した場合と比べて高卒で就職すると初任給が低くなりやすいことが分かります。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、高卒と大卒では生涯年収に差が生じる可能性があります。
  • 現場職に配属されやすい
     管理職としてのステップアップを目指していても、学歴によって現場に配属され続けるケースもあります。実力主義の職場であれば問題ありませんが、学歴が評価の指標になる職場では昇進に時間がかかる場合があります。

進学の良い点

  • 自分のやりたい職種に就ける可能性が広がる
     専門学校や大学では専門的な知識やスキルを身に付けることができます。自分のやりたいことに特化した授業を受けられるため、プロとして活躍する能力を身に付けられます。その結果、選べる仕事の幅が広がります。
  • 収入面での優位性がある傾向
     全体の傾向として、専門学校や大学に進学したほうが高卒で就職した場合と比べて初任給が高くなりやすいことがわかります。長期的な収入面でも有利になる可能性が高いでしょう。
  • 将来について考える時間が持てる
     一般的に進学すれば数年間という時間があるので、自分の将来をじっくり考える時間を持つことができます。様々な経験を通して自分の適性や関心を見極められるのも大きな長所です。

進学の課題点

  • 経済的な負担がある
     進学には学費がかかります。平均でも2年制の専門学校で約200万円、4年制の大学で約400万円の学費がかかります。学校や専攻によって入学金や施設運営費が異なり、専門性の高いスキルを身につけられる学校ほど学費が高くなる傾向があります。
  • 出身校によっては就職に差がある
     大学を卒業していても全ての人が就職に有利というわけではなく、出身大学によっては就職活動や入社後に苦労することもあります。同じ年の高卒者と比べて、精神的に未熟と判断されるケースもあります。
  • 社会人としてのスタートが遅れる
     進学を選べばその分高卒よりも社会人としてのスタートが遅れるため、同い年の高卒者よりも社会人としての経験やスキルを身につけるのが遅くなります。大学生活を有意義に過ごさないと、時間を無駄にしてしまうリスクもあります。

実際に高卒で就職した人の声

具体的なイメージを持つために、高卒で就職した先輩たちの声を聞いてみましょう。

「就職して良かった」という声

「私は中学生の頃からパティシエになることが夢で、親から大学に進学するよう説得されましたが押し切って、高校を卒業後パティシエになるために店舗で修行をしました。
当時は勢いばかりで何も知識がなかったため、あとになってから製菓学校で勉強する方法を知りましたが(笑)、他のパティシエよりも若い年齢から知識だけでなく実務経験を積むことができたのでよかったです。」(27歳・Cさん)

「僕は高校を卒業後、すぐに自動車整備の仕事に就職しました。
とにかく早く働きたいと思っていたことと、あまり裕福ではない家計を助けたいと思ったのが理由です。
同級生のみんなは大学に進学したのがほとんどで、キャンパスライフいいな~って憧れたこともあったんですが、その後23歳くらいになって同窓会でみんなと顔を合わせたときに、『え、今になってそんなことで悩んでるんだ』って感じることがありました。
たぶんみんなよりも4年長く社会人として生活してきたのが大きな差につながったんだと思います。」(25歳・Fさん)

「就職して課題に感じたこと」という声

「僕は将来学校の先生になりたかったので、教職課程をとるために大学に進学しました。
大学を卒業後無事中学校の教員になることができました。
ただ最近になって思うのは、周りの高卒で就職した同級生が転職に苦戦しているのを見て、やっぱり学歴って影響があるのかなということです。
高卒というだけで求人が限られるから仕事をたくさん選べないと友人がぼやいていました。」(29歳・Kさん)

「この年齢まで働いてきて思うのは、高卒は大卒に比べて昇給やボーナスに差がある場合があるということです。
私は高卒で就職したのですが、姉は大卒で大手企業に就職して、生活水準とかを見ていると学歴の差を感じます。」(31歳・Sさん)

「友達の集まりに参加できないのがかなりストレス。
みんな学生なんで平日の夕方から集まってたりするけど、なかなか休みも合わないし、せめて土日にしてくれって思うけどみんなはバイト」(19歳・Oさん)

まとめ:納得いく選択をするために

就職を決める際には「なぜ就職したいのか」「就職した際の課題点を上回るほどの良い点を感じるか」と深く考えたうえで決断することが大切です。

最も重要なことは、自分がやりたいことが具体的に決まっていることです。やりたい職業が専門的であれば、専門学校へ進学するのが一番の近道でしょう。一方、働く内容にこだわりがなく、早く社会人になりたいと考えているのであれば、就職するのが近道になります。

納得いく選択をするために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. 自己分析を徹底する – 自分の強み、興味、価値観を明確にする
  2. 情報収集を怠らない – 進学先や就職先について十分に調べる
  3. 周囲の意見を参考にする – 様々な立場の人の意見を聞く
  4. 長期的な視点で考える – 3年後、5年後、10年後の自分をイメージする
  5. 決断したら迷わない – どちらの道を選んでも、その選択を最大限活かす努力をする

母親として大切なのは、お子さんの意志を尊重しながらも、長期的な視点でアドバイスをすることです。「男の子の樹」は、お子さんと一緒に成長する親の姿勢を大切にしています。親子で十分に話し合い、お子さんが自信を持って進める道を見つけられることを願っています。

※この記事は「高校生の進路選択」シリーズの第1回目です。次回は「高卒で就職する際に知っておきたいポイント」をお届けします。

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