週末に決まった自民党の新総裁選出で、月曜日の市場は大きく動く可能性があります。
「高市トレード」という言葉が再び注目されていますが、これは私たちの家計にどう影響するのでしょうか?
円安・株高の意味を、お買い物や家計簿と結びつけて分かりやすく解説します。
今日の「人に話したくなるポイント」
- 「高市トレード」とは高市氏が総裁になると円安・株高になるという市場の予測パターン
- 円安は輸入品(食品・ガソリンなど)の値段を上げる可能性がある
- 株高は企業の元気さを示すけれど、庶民の生活がすぐ良くなるわけではない
- 週明け月曜日の市場の動きが、今後の家計に影響を与えるサインになる
- 政治と経済は想像以上に密接につながっていて、私たちの暮らしに直結している
「高市トレード」って何?政治と経済の不思議な関係
週末、自民党の新しい総裁が決まりました。
渡辺ひかりそして市場では「高市トレード」という言葉が再び話題になっています。
「トレード」というと、カードゲームの交換を思い浮かべるかもしれませんが、ここでは「お金の取引」という意味です。つまり「高市トレード」とは、「高市氏が総裁になると、円安になって株価が上がるだろう」と予測して、投資家たちがお金を動かすことを指しています。
なぜそんな予測が生まれるのでしょうか?
高市氏はこれまで、「積極的な経済政策」を主張してきました。
これは簡単に言うと、「国がもっとお金を使って、経済を元気にしよう」という考え方です。
この考え方は、まるで「風邪気味の時に栄養ドリンクを飲む」ようなイメージ。栄養ドリンク(国のお金)を注入することで、体(経済)を元気にしようというわけです。
円安・株高って何?メガネをかけ替えて見てみよう
では「円安・株高」とは何でしょうか?これを理解するには、2つの「メガネ」が必要です。
例えば、アメリカのりんご1個が1ドルだとします。
- 1ドル=100円の時→りんご1個=100円
- 1ドル=150円になると→りんご1個=150円
同じりんご1個なのに、円の価値が下がる(円安になる)と、日本円で払う金額が増えてしまうのです。
会社を「ケーキ」に例えると、株はそのケーキの「一切れ一切れ」。ケーキ全体が美味しそうに見えれば、一切れの値段も上がりますよね。それが株高です。
週明け市場が注目される理由
新総裁が決まった週末を経て、月曜日の朝、市場がどう動くかがとても重要です。



なぜなら、投資家たちが週末の情報を消化して、一斉に行動を起こすからです。
これは、まるで学校の月曜日の朝のよう。週末に起きた出来事(運動会、家族旅行など)を友達に話して、その反応を見るような感じです。市場も同じで、週末の「政治という大きな出来事」に対して、どう反応するかが月曜日に表れます。
もし「高市トレード」が本当に起きれば、月曜日の朝から円安方向へ、そして株価上昇という動きが見られる可能性があります。
家庭への影響:お買い物かごから見る経済
では、この「高市トレード」が私たちの暮らしにどう影響するのでしょうか?
【円安の影響:スーパーのお買い物編】



円安が進むと、輸入品の値段が上がりやすくなります。
日本は多くの食材やエネルギーを海外から輸入しています。小麦、食用油、ガソリンなどがその代表です。円安になると、これらを買うために必要な円が増えるので、スーパーでの価格に跳ね返る可能性があります。
具体的には:
- パンや麺類(小麦を使用)
- 揚げ物やドレッシング(食用油)
- ガソリン代(通勤や送迎に影響)
- 子供のおやつ(チョコレートなど輸入原料)
これらが少しずつ値上がりする可能性があるのです。
【株高の影響:家計簿からの視点】
一方、株高は一見良いニュースに思えます。



実際、株を持っている人や、年金を運用している機関にとってはプラスです。
でも、株を持っていない多くの家庭にとって、株高の恩恵はすぐには届きません。「会社が儲かる→給料が上がる」という流れには時間がかかるからです。
つまり、株高による「良いこと」が家計に届くまでには、円安による「物価上昇」の方が先に影響する可能性があるということです。
【週明けからできる家計防衛術】
とはいえ、備えあれば憂いなし。今からできることもあります。
- 価格変動に備える: 日持ちする食材を少し多めにストック
- 家計簿をつける: 何にどれだけ使っているか「見える化」
- 無駄な支出を見直す: サブスクや使っていないサービスのチェック
- ポイント活用: お得な買い物方法を研究
- 情報収集: ニュースに少し興味を持つだけで、先読みができる
週明けのポイント整理:月曜日に注目すべきこと
【今日のポイント整理】
- 月曜朝の為替レート(1ドル=○○円)をチェックしてみよう
- 日経平均株価の動きにも注目(上がれば「高市トレード」が起きている証拠)
- 円安が進めば、今後数週間〜数ヶ月で輸入品の値上げ可能性あり
- 株高はすぐには家計に影響しないが、長期的には経済全体に良い影響も
- 政治の動きが経済に直結し、それが私たちの生活に影響することを理解しておこう
政治や経済のニュースは難しそうに感じますが、実は私たちの日々のお買い物や家計に直結しているのです。週明けからの市場の動きを、少しだけ気にしてみてください。それが、家族を守る「知識の盾」になります。
